環状7号線が通る都内某所にある彼女の自宅兼アトリエにて今回の取材を行った。
部屋に入ると2匹の金魚が出迎えてくれて、どことなく落ち着いた雰囲気。そこは普通の可愛らしい一人暮らしの女の子の部屋である。
ただ1つ違うのは画材と作品がそこにはあるということだった。
学生時代はがむしゃらに過ごしたと言う彼女。この仕事を始めてから今日に至るまでを語ってもらい、自身の作品について語ってもらった。
「そうですね、ホントがむしゃらに動いてました。」
「19歳の頃、コンビニで雑誌を見ては出版社の電話番号を調べて自分で営業をかけてました(笑)。
相手にされなかったり、"とりあえずファイルを送って"とか言われたりと、色々ありましたけど、たまたま小学館の方に声をかけていただいて[心の医学がよくわかる本]という本の挿絵を描いたのが初めての仕事でした。そこからCDのジャケットとかの仕事もするようになって、 nifty のココログのテンプレート画像とかもやらせていただいたりしました。
アーティストとしての活動は、学生時代にデザインフェスタに何人かでグループ展を開いたのが最初なんですけど、ギャラリーやカフェでの個展やグループ展をしています。そこでの出会いからアメリカでの個展に発展したり、マレーシアのTERRYTORYという雑誌で〔 JAPAN FEVER 〕という日本人アーティストの特集で紹介されたりしましたね。
あとは昔アパレルの販売員もしていたので Tシャツのデザインなどもしてます。最近は鞄とかワンピースとかやってみたいです。」
「作品を描いているときに自然と意識していることは、“かわいすぎない女の子”ですね。なんか普通でもちょっと悪いことをしてみたり、例えば花を持たせるべきところでタバコを銜えさせたり、ビールを持たせたりというように少しずらすようにしてますね。基本的に自分の分身のような気持ちで女の子を描いています。
あとは学生時代からデパ地下でケーキを見るのが好きだったんですよ(笑)。別に 【おいしそう】と思う訳ではなく、【きれいだなぁ】って。バランスとか色合いがとても良くて結構描いてますね。
他には電線、機材、コード、樹木といった細かいものを見て【カッコいい】って思って描いたりしてます。
実家に帰りたいなぁとか思ってると実家のある伊豆大島や海をバックに描いたりもしてます。あと、私の作品に 双子 が良く登場するんですけど、これは絵を本業として描き始めて半年くらいたった頃に夢をみたんです。 『生き別れの双子を探せ!! 』 って、そこから双子も描くようになりました。ちょっとホラーですね(笑)。」
…本当ホラーですよ、ジュンコさん… 。
しかし、彼女の作品に出てくる幾つかのテーマがわかった気がする。作品それぞれの想いには
“今を生きる女性らしさが表現されている絵”
“格好良くスタイリッシュに纏めている絵”
“郷愁に駆られて筆を執った絵”
“深層心理に秘められた絵”
と、これらの作品1つ1つに川島淳子の断片が散りばめられていると感じた。
19歳でこの世界に飛び込んだ彼女に昔から持ち続けているモノ、そして今後の自分について聞いてみた。
「まず、親を安心させることです。 」
「結構心配しているみたいで、母が実家から様子を見にきた時もシャンプーが切れているだけで『大丈夫 !? 』って心配されて(笑)。あと、私のブログとかもまめにチェックしているみたいなので、 たまに親向けに日記を書いたりしていますね(笑)。あとは、実家に帰った時に自分の仕事を しっかりと言える ようになりたい。この3つは昔から考えています。」
「今は、昔のがむしゃらにやってきた頃に比べて、少しずつ落ち着いてきたかもしれません。とは言ってもまだまだ不安定なんですけどね(笑)。
なんとなくやるべきことがわかってきたというか、昔のがむしゃらさのおかげで何となくなんですけど、遠くまで見えてきたというか。ちょっとかっこつけました。すいません(笑)。
今後については、そうですね … 。目標はいます。奈良美智さんを尊敬しているので同じフィールドに立って仕事がしたいですね。」
上京してから故郷を想っている彼女。そこはやはり普通の女性であると感じた。
そして、彼女から出てきた今後の目標。私は、目標は夢と違って絶対に実現できるものだと考えている。この目標に向かって活動をしていく今後の彼女に目が離せない。